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宮園自動車福祉部の創設と発展

福祉輸送の芽生え

福祉部の発足は、今から30年ほど前、昭和52年に区より心身障害児のスクールバスの委託(1台)を受け、運行したのが始まりでした。

もともと宮園自動車は昭和25年よりタクシー事業を行なっていました。 昭和50年、身障者でもタクシーの免許が取れるように法律が改正されましたが、実際には特殊車輌を用意できないなどの理由から、身障者を採用するタクシー会社はありませんでした。そのような状況の中で、宮園は障害者ドライバーの採用をきめ、日本で始めての身障者タクシードライバーを誕生させたのです。 その後仲間が増え、現在では40数名の身障者タクシードライバーが健常者と変わらずハンドルを握っています。

福祉部の発足は、今から30年ほど前、昭和52年に区より心身障害児のスクールバスの委託(1台)を受け、運行したのが始まりでした。これは前述の身障者タクシードライバーを最初に採用した会社であるという実績があったからだと言われています。 そして、この時すでにそのバスには「宮園自動車 福祉部」と大書されていました。たった1台ではありましたが、会社組織の最上位の「部」に位置付け真剣に取り組もうという、福祉輸送に対する宮園の意思を示したものであったのです。やる以上は徹底して永く続けなければ、宮園の誇りが許さないという功勢と決意で、宮園は福祉輸送に乗り出したのです。 こうして「宮園自動車 福祉部」が誕生し、東京都で最初の民間による福祉バスがスタートしました。

福祉輸送の発展

続いて昭和54年に障害者福祉会館の循環バス(2台)の運行委託を受けました。また同年福祉タクシー(一台)の運行も始まり、これによって引きこもりがちな障害者が温泉旅行に出かけたりする事も可能となったのです。

このようにして、区から民間への委託がスムーズに行なわれ、福祉施設の増設、並びに福祉事業の拡大とともに福祉車輌は増え、徐々に福祉輸送としての形が整っていったのです。これらの福祉輸送の民間委託の成功は他区へも積極的にPRされ、その結果56年から63年までの8年間に、10区から委託契約を結ぶようになりました。 その後、福祉車輌は増え続け、平成3年には車輌数77台、乗務員83名、添乗員35名へと発展していくのです。

平成5年には、現在の福祉練馬営業所がオープンしました。タクシーを本業とする会社が、福祉輸送専門の営業所を設けるのは全国的にも初めてということで、マスコミからも注目されることになります。またこの時を機に、福祉部のシンボルマークと合言葉が定められました。

宮園のロゴは福祉輸送のプロ意識の原点となっています。

四葉のクローバー・マークと「やさしさあなたに」で、福祉輸送車輌にもステッカーとして見ることができます。四葉のクローバーはそれぞれ福祉、愛情、友情、協調を表し、「やさしさあなたに」は、福祉部の標語として、全社員が目標にしているモットーであり、みんなの合言葉として毎日の仕事に生かされており、宮園の福祉輸送のプロ意識の原点となっています。

福祉輸送のこれから

平成21年現在、福祉ハイヤー・福祉タクシー・福祉観光バスや運行管理委託車輌は約300台となりました。私たちは「福祉輸送は努力することで直接利用者様に喜ばれ、社会に貢献できる素晴らしい仕事である」と考えています。「福祉輸送の原点を見つめ、幸せ運ぶクローバーとともに常に新たな気持ちで、更なる発展を期したい」と思います。 私たち宮園は福祉輸送のパイオニアであるとともにチャレンジャーであり続けたいと考えています。