全ての研修も終わり、いよいよタクシードライバーとしての仕事が始まります。
最初のお客様はどんな方かな?どこまで行かれるのかな?
知らない処だったらどうしよう!…と期待と不安の日々の開始です。
ここでは勤務体系や出庫〜帰庫〜帰宅まで、タクシーの一日を知って頂きます。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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このカレンダーは出番表と呼ばれる1か月の勤務体系です。
隔日勤務というタクシー乗務員の勤務は、1回の勤務(出番)で2日分働きますので月間勤
務数は11〜12回が基本です。
勤務明の日は、ほぼ1日が自由時間ですので休日のようなものですが、翌日が勤務の場合には
勤務に差し支えないように上手に時間を使って心身を休めて下さい。
この勤務パターンは変わりませんので、家族との旅行など計画は立て易くなりますし、有給などを
上手く利用すれば長期の連休も取得できます。
タクシーの1乗務どんなものなのか朝の出勤から見てみましょう。
出勤時間はシフトで決まっていて、数種類ありますのでご自身で決めて下さい。
ここでは午前6時30分出庫のシフトを例に説明致します。
始 業 点 呼 AM6:00 | ||
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出勤し制服に着替えたらアルコールチェックや運転免許証を提示し、自分の健康状態等の確認を受ける
始業点呼を受けます。お客様の命を預かるプロドライバーの仕事には健康管理は欠かせません。 その後、運行上の注意事項や伝達事項を受けて出庫準備を行います。 |
乗 務 前 点 検 AM6:15 | |
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点呼が終わったら、今日1日一緒に仕事をする大切な相棒…担当車両の点検をします。 タクシーの車両は1年365日、休まずに働いています。 お客様の安全・快適な運送には朝のチェックは欠かせません。 |
ちょっと一服 AM6:25 | |
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準備が完了したら、つかの間のリラックスタイム。 先輩乗務員から営業のコツを教わったり、悩みを相談したり。 同僚とは情報交換や呑み会の……… 強面の先輩もたくさん?いますが、みんな優しい人ばかりです。 |
出 庫 AM6:30 | |
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さあ、いよいよ今日一日の営業の始まりです。 今日はどんなお客様と出会えるかな?売り上げは? 期待と不安と……そうそう。笑顔で「イッテラッシャ〜イ」 |
只 今 営 業 中 | ||
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タクシーの基本「流し」営業。 | JR・私鉄の主要駅にある「タクシー乗り場」で付け待ち営業 | 病院やホテルの「タクシー乗り場」で付け待ち営業 |
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無線配車・予約配車で「迎車」進行中 | 無線配車・予約配車ではドアサービス(左)・トランクサービス(右)は必須です。 一般営業でも可能な限り実施して下さい。 |
帰庫・納金・終業点呼 AM2:00〜3:00 | ||
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タクシー運転者の労働時間(拘束時間)は過労運転防止のため、法律で厳しく定められています。 会社で決められた時間に営業を終え会社に帰りましょう。このときは必ず回送板を使用します。 帰庫時にはアルコールチェックをします。 運転日報の記入漏れや売上げ記入をチェックします。 | ||
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チェックした運転日報に基づいて、現金・チケット・カード等の金額を納金機に打ち込み現金を投入して 納金処理を終了します。処理後は日報・運転者証などを返納し、終業点呼を受けます。このとき営業中に事故・トラブル・忘れ物などがあれば報告をし 必要ならば報告書を作成します。最後に今日1日苦労を共にした大切な相棒の点検・洗車をして本日の勤務の終了です。「お疲れ様でした」 |
宮園・豊和のタクシーにはお客様と乗務員の安全・安心を守る為、いろいろな機器を搭載しています。
全車両に車内カメラと一体型のドライブ・レコーダーを設置し、万が一事故や事件が発生した場合の事故の原因、
事件の解決等のほか、運行管理者による事故防止・接客接遇の教育指導にも活用しています。
また、車内で緊急事態が発生した場合には、空車などを表示する機器に「SOS」を表示し、同時に屋根の行燈を赤色に点滅させ
車外の人に異常を知らせる装置を設置しております。
そのほか、営業に必要な様々な機器を搭載しています。
安全・安心の為に | ||
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車両前方と車内を24時間録画する装置です。 | 万が一、緊急事態が発生した場合は空車などを表示する機器にSOSを表示し、同時に屋根の行燈が赤く点滅し周りに緊急事態を知らせます。 | |
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車両前方と車内を24時間録画する為のカメラです。車内カメラの記録は営業所長など責任者の立会が必要で、
複数の管理者がいないと見ることは出来ません。 防犯版には車内カメラ作動中のシールを貼り犯罪の抑止を図っています。 |
万が一の場合に運転者に危害が及ぶのを防ぎます。東京無線の車両のものは、一般より約10cm幅広です。 |
営業に必要なもの いろいろ | ||
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営業に必要な運転者証や運転日報など。これらは法令等で携帯・掲示が義務付けられています。 | 空車などを表示する機器の裏側に運転者証・法人名・車両登録番号を表示します | suica・pasmo等交通系電子マネーやEDY・QUICPAYなどの電子マネーリーダーをコンソールに格納しています。 |
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無線に連動した、カーナビです。無線配車の時は自動的に無線局からお客様のお迎え先が入力されます。 | お馴染みの料金メーターです。ハンディターミナルではクレジットカードの読み取りや料金などを入力します。 | 無線配車の時、お客様のお名前等の詳細が表示されます。そのほか無線関係の操作を行います。 |
タクシー乗務員は1回の勤務中最低3時間の休憩を義務付けられています。
時間帯や人の流れなど状況に応じて食事や休憩・仮眠をとるようにします。
特に深夜帯(22:00〜翌5:00)の間は疲れがたまり、注意力の散漫・眠気などで事故の
危険性が高い時間帯ですので、1時間は休憩・仮眠をとりましょう。
仮眠は、一度に長時間とると覚醒しづらくなり、仕事を始めても頭がボーっとしてしまうことがあり
ます。
医学的に仮眠の時間は20〜30分が良いと言われています。
また、眠気覚ましに飲むコーヒーのカフェインの効果は飲んでから20〜30分で現れるそうですから
仮眠の前にコーヒーを飲んで、仮眠をとれば目覚めた時は気分スッキリ!
そんな情報も先輩や運行管理者から聞いて、上手な休憩・仮眠で安全な運行に務めましょう。